3.14
名古屋で元反戦自衛官・小西誠さん講演会
不屈に闘う住民と連帯しよう
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【愛知】3月14日、名古屋市のイーブル名古屋ホールで「対中包囲網の最前線 自衛隊の南西諸島の軍事拡大を問う・小西誠さん講演集会」が行われた。不戦へのネットワークが主催し、あいち沖縄会議と東海民衆センターが協力団体となってZOOM参加者を含めて70人の参加で成功した。
進む琉球弧の
対中戦争態勢
小西さんは「要塞化される琉球弧―対中国の日米共同『島嶼戦争』―ミサイル戦争の実態」と題して1時間半ほどの講演を行った。小西さんはまず、琉球弧全域への適地攻撃のためのミサイル基地化と要塞化の計画が与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島、馬毛島(種子島)ですすめられ1万人もの自衛隊員の配備が進められていることと、沖縄本島、九州―佐世保でもミサイル基地の新配備と自衛隊員増強態勢が進んでいることを詳しく述べた。特に宮古島では住民居住区である保良地区にミサイル弾薬庫の建設を開始し、また千代田地区には活断層の真上に宮古島駐屯地や弾薬庫の建設を住民の反対を押し切って強行したことを批判し、沖縄本島の自衛隊増強配備と九州佐世保における水陸機動団(日本型海兵隊)の新編成とオスプレイ17機の導入について明らかにした。
さらにキャンプ・シュワブ、ハンセン等の米軍基地・射撃場・射爆場などすべての米軍基地が日米共同使用になったことを批判し、巡航ミサイル、超高速滑空弾、スタンドオフミサイル、イージスアショアなどのミサイル戦争態勢は事実上の適地攻撃能力を与えるものであり琉球弧が戦場と化してしまうことを危機感をもって述べた。
米軍と一体化
深める自衛隊
2013年の大綱での「動的防衛力から統合機動防衛力」への構想についても詳しく述べた。それは統合衛生という戦時治療政策(2021年開設の入間基地病院=野戦病院づくり)と座間の在日米軍司令部の廃止、そして「陸上自衛隊司令部・日米共同部」新設による日米共同作戦態勢の強化であると述べた。また昨年10月の読売新聞で陸上自衛隊14万人を動員した史上最大の島嶼演習が検討されていることが報道されたことについても述べた。
そして政府の言う「島嶼防衛戦」とは日米による大規模な対中国戦争態勢(琉球列島へのミサイル配備と海峡封鎖)であることを詳しく解説し、日米安保体制下の集団的自衛権が行使されればアメリカとのさらなる一体化で対中国戦略のもと地理的限定なしのグローバル軍事強国へ化すことになると厳しく批判した。
再び沖縄戦を
起こすな!
最後に小西さんは琉球弧の日米一体となった軍事基地化は中国への戦争挑発であり、一触即発の戦争危機に突入すること、自衛隊の研究文書のすべてが戦争になれば「住民避難は困難」と結論づけていることから、もし島嶼戦争がおきれば本土を巻き込むアジア太平洋戦争に拡大し琉球弧の島々が「一木一草」も生えない焦土と化す!再び沖縄戦を起こしてはならないと述べて講演を終えた。
琉球弧住民と
連帯しよう!
休憩をはさんで「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さん、「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」会員で前西之表市議会議員の和田香穂里さんからのメッセージが紹介された。2つとも基地推進派の自民党による反対の声を強引に押しつぶして基地建設を強行する現地の報告が生々しく伝えられ、しかしそれに対し不屈に闘う島の住民たちの絶対に基地建設を許さない決意と本土の民衆との連帯を訴える内容が力強く伝わるものだった。
後半では集会参加者との質疑応答と小西さんからの補足があった。小西さんは「自衛官人権ホットライン」を開設し自衛隊内のいじめや人権侵害の相談に応じていたが最近大きな変化があったという。以前なら下の兵士が上官からいじめやパワハラ・暴力などの人権侵害があったが最近は中間の幹部自衛官が高級の幹部から人権侵害が行われ、相談が増えているという。また海上自衛隊の艦船の中で最近でも3件の放火事件があったという。また自衛隊員に対し命令の権限を強化するために新たな「軍法会議」の設置を検討していると述べた。そして「自衛隊内部の問題も拡大している。希望はある。今だったら、まだ止められる」と述べた。
日米安保条約
を廃棄しよう
琉球弧の軍事基地化とこれに不屈に闘う住民の姿はマスコミがほとんど報じないため、本土でも知られることは少ない。その中で中国との戦争に直結する琉球弧の軍事増強は反戦闘争の重要な問題である。辺野古の新基地建設も日米安保条約が原因であり、これを廃棄するための闘いとして取り組まなければならない。
※小西さんの講演はユーチューブで全篇見ることができます。ぜひご覧ください。「小西誠さん 対中包囲網の最前線 自衛隊の南西諸島の軍事拡大を問う」https://www.youtube.com/watch?v=2j1hhBxNl_Y
(越中)
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